理論 読了12分

ウクレレチューニングの種類まとめ

更新日 2026/08/15 ·

ウクレレの標準チューニングと、それ以外のチューニングをまとめて解説します。ウクレレはどう合わせればいいのでしょうか。正解のチューニングはあるのでしょうか。スラックキーやスライドチューニングまで紹介します。

学べること
  • ウクレレの標準チューニング
  • ウクレレのDチューニング
  • ウクレレのスラックキー・チューニング
  • ウクレレのスライドチューニング
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「ウクレレってどうチューニングすればいいの?」 ウクレレを弾き始めたばかりのころ、まっさきに浮かぶ疑問のひとつがこれではないでしょうか。正解のチューニングはひとつだけなのでしょうか。どのウクレレでも同じなのでしょうか。このガイドでは、標準チューニングをはじめ、Dチューニング、Low-Gチューニング、スラックキー・チューニング、スライドチューニング、そしてバリトンのチューニングを順に見ていきます。ウクレレのチューニング方法はこちらのガイドにまとめてありますし、UkuTabsのウクレレチューナーを使えば数秒で音が合わせられます。こちらは9種類のチューニングに対応しています。

ウクレレの標準チューニングとは?

ウクレレでいちばんよく使われているチューニングは、g-C-E-A(ソ・ド・ミ・ラ)です。4つの文字が、4本の弦をそれぞれどの音に合わせるかを表しています。最初の文字は、自分にいちばん近い弦(4弦)のチューニングです。小文字のgは高いほうのgを指していて、大文字で書いたGはそれより低い音を指します。次の弦(3弦)はCに、2弦はEに、そして自分からいちばん遠い弦(1弦)はAに合わせます。

ウクレレの標準チューニング GCEAの音

このチューニングには呼び名がいくつもあります。Cチューニング、標準チューニング、High-Gチューニング、リエントラント・チューニングは、どれも同じものを指しています。表記はgCEA、またはG4 C4 E4 A4です。いっぽうLow-GチューニングはG3 C4 E4 A4と書きます。Gの音を1オクターブ低く合わせるからです。

これがウクレレの標準チューニングではありますが、選べるのはこれだけではありません。チューニングは時代とともに移り変わってきましたし、種類もかなり豊富です。ほかのチューニングを使う理由は人それぞれで、演奏の雰囲気を変えたい、試してみたい、そのほうが弾きやすい、といったところです。主なチューニングをこのあとまとめていくので、続けて読んでみてください。もちろん、自分で好きに実験してみるのも自由です。

ウクレレのDチューニング

今でこそ「別のチューニング」という扱いですが、かつてはこれがウクレレの標準チューニングでした。1920年代から1930年代のウクレレの楽譜は、たいていDチューニング、つまりA-D-F#-B(ラ・レ・ファ#・シ)で書かれています。このチューニングでは、どの弦もCチューニングより全音(1音)ずつ高くなります。今でもADF#Bに合わせたソプラノはよく見かけますが、コンサートやテナーをこのチューニングにすることもできます。

このチューニングにするとウクレレの音がよりハワイらしく、甘く響くと言われています。昔ながらのハワイアンをじっくり弾いてみようと思ったときに、ソプラノでこのチューニングに出会うことになるはずです。とてもきれいな音がしますが、覚えやすさの点でgCEAに主役の座を譲りつつあります。ただしDチューニングのウクレレなら、Eコードはぐっと押さえやすくなります。

gCEAからADF#Bにするときは、A弦を基準にしてG弦をAに合わせるところから始めます。G弦がAまで上がったら、その弦の音を基準にして、残りの3本も順に上げていきましょう。

ウクレレのLow-Gチューニング

このチューニングについては、上のほうで私も少し触れました。厳密にいえば別のチューニングというより、gCEAの合わせ方のバリエーションです。ふつうのウクレレでは、いちばん低い音が鳴る弦はC弦です。ところが人によっては、4弦のGをもっと低いGに合わせたいと考えます。これは、ウクレレに最初から張ってある標準のgCEA用の弦ではできません。4弦を専用のLow-G弦に張り替える必要があります。このチューニングでいちばん有名なのは、Israel Kamakawiwo’ole(Izの愛称で知られています)が「Over The Rainbow」で聴かせた音でしょう。

ウクレレのスラックキー・チューニング

スラックキー・ギター(ki ho’alu)は、ハワイに古くから伝わるギターのチューニングと弾き方です。ウクレレでもできることは少し限られるものの、スラックキーらしいスタイルはちゃんと再現できますし、覚えるのもそれほど大変ではありません。生まれた場所はハワイで、特定の弦を下げて、つまりゆるめて合わせるやり方です。

ハワイのウクレレ スラックキー・チューニング

スラックキー・チューニングにもいくつか種類がありますが、いちばんよく使われるのはオープンG、別名taropatch(タロパッチ)です。ウクレレはギターより完全4度高く合わせてあるので、ウクレレではC taropatchになります。作り方は簡単で、A弦を全音(1音)下げてGにするだけです。開放弦のまま鳴らすと、G-C-E-Gというウクレレのスラックキー・チューニングになります。

当然ながら、いつものコードの押さえ方はすべて変わります。どこも押さえずに全部の弦を鳴らせば、それだけでもうCコードです。そこから2フレット分ずらして2222を押さえればDコードになります。基本のC-F-Gの曲なら、0000, 5555, 7777で弾けます。このチューニングはCのキー、そしてCのスケールで弾くときにいちばん力を発揮します。ほかの楽器、とくにギターとも相性は抜群です。

ウクレレのスライドチューニング

スライドチューニングと聞くと、まず思い浮かぶのはスライド奏法用のラップスチールやギターではないでしょうか。でも、ウクレレでもできます。G-C-E-AのAをBb(またはA#)に変えると、G-C-E-Bbになります。これはC7です。セブンスコードはブルースの目印のようなものなので、スライド用のチューニングにすればウクレレでスライドブルースが弾けます。使うスライドは、重すぎないものを選びましょう。その気になれば、ウクレレを横に寝かせて小さなラップスチールのように弾くこともできます。コツは、スライドを全部の弦にきちんと当てることと、フレットに届くまで押し込まないことです。弦に軽く触れるくらいの力加減で、スライドウクレレを鳴らしてみてください。

スライドバーを使ったウクレレ スライドチューニング

このチューニングではAをBbまで上げるので、そこだけ気をつけてください。ふだんと違うチューニングを試すときは、上げる方向は必ずゆっくり動かすのが鉄則です。上げすぎると弦が切れたり、楽器を傷めたりすることがあります。ウクレレの場合、Bbまでは半音1つ分なので、そこまで大ごとにはならないはずです。この一風変わったスライドチューニングがあれば、ウクレレでも気持ちのいいスライドブルースが弾けます。ソプラノは少し小さいので、スライドチューニングが生きるのはコンサート、テナー、バリトンです。

バリトンをGCEAにする

バリトンウクレレは、ふつうd-G-B-Eに合わせます。Gチューニングとも呼ばれるものです。大きめのウクレレでは定番で、ギターの高音側4本の弦とまったく同じ音の並びになります。もちろん、バリトンをgCEAに合わせることもできます。ただし、バリトンに張ってある標準のdGBE用の弦のままでこれをやってはいけません。完全4度も上げることになるので、うまくいっても弦が確実に切れますし、最悪の場合はウクレレそのものを壊してしまいます。

dGBEに合わせた本来のバリトンウクレレは、ウクレレというよりテナーギターに近い響きです。バリトン用のGCEA弦を使えば、バリトンでもあのウクレレらしい音が出せるようになりました。もうひとつうれしいのは、GCEA弦はdGBE弦と違って巻き弦(金属を巻いた弦)ではないことです。指先はきっと喜んでくれます。

ここから先は、自分だけのチューニングへ

標準のCチューニングのほかにも、ウクレレのチューニングはたくさんあります。「標準」のGCEAを何がなんでも手放さない人もいますが、試してみて損することはありません。音を自分の頭で考えるようになりますし、音楽理論の理解も深まります。自分だけのチューニングを作ってみるのを止めるものは、何もありません。たとえばJames Hillは、LowA (A3-D4-F#4-B4) というチューニングで知られています。いろいろなチューニングを試して、そのチューニングでのコードの押さえ方を覚えていけば、ウクレレの演奏は新しく創造的なところまで広がっていきます。

チューニング選びで迷ったら

このガイドが、ウクレレの主なチューニングを整理する助けになって、どれかひとつ試してみようという気持ちにつながっていればうれしいです。

ウクレレのいろいろなチューニングについてもっと知りたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

ウクレレのチューニング方法も気になりますか。今すぐ変わったチューニングに合わせてみたいなら、9種類のチューニングに対応したUkuTabsのウクレレチューナーをどうぞ。

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2コメント
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2 コメント
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mike

what a great , comprehensive guide to alternate tunings. thank you. Easy to read and execute.

Harry

Just checking. For slide.tuning, you’re going from A to Bb –

You say “On the ukulele you are only moving up one and a half steps to Bb so it shouldn’t be too big a deal. ”

Wouldn’t that be one half-step?

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